鱗紋 うろこもん

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カリフォルニア美術大学でグラフィックデザインを教えるMark FoxさんとAngie Wangさんによって書かれた"SYMBOLS : A Handbook for Seeking"と題する一冊の本が、手元に届きました。

この本は、視覚的な造形物、例えば地域色豊かなアートや写真、陶磁器、建築、硬貨、広告物、織物、グラフィックデザインなどに、何らかのシンボル(象徴)が描かれた対象物を絵や写真を用いて多数紹介し、そのシンボルを"自然・動物・人間・人工物・抽象"と大きく5つに分類し、起源や意味について考察しています。

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今回、"抽象"のうち三角形のシンボルについての章に、当店で撮影した西陣織 錦の鱗紋の写真を提供させていただいています。

「三角形の繰り返しの文様は、鱗紋として日本では知られている。魚の皮から派生した甲冑にも似た模様は、邪悪なものをはねつけると信じられていた。この厄除けの模様が入った着物や帯は、33歳の厄年を迎える女性たちが身につけた。」との解説があります。

家紋にも、北条氏の家紋として有名な三つ鱗紋のほか、鱗紋のバリエーションはいろいろとあり、今日では、鱗紋の織物は厄年のお召しものだけでなく、厄除けの意味を込めた小物の袋や、お守り刀の袋にも良い柄としても用いられています。

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# by toukenkomachi | 2017-03-13 22:57 | 仕事 | Comments(0)
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先日、といっても先月で、時間が経つ速さにいつもながら驚きますが、トーハクで古写真を見ました。

富岡製糸場構内で撮影されたもので、キャプションには明治10年とあります。
廃刀令は明治9年3月28日に発布されていますが、一番左の紋付羽織袴の男性は小脇差を差しています。

お隣の男性も、少し横を向いているので羽織に隠れてしまっているかもしれませんが、もしかしたらちっと、羽織紐の右下に白く反射して見えているのは、脇差の頭(かしら)かもしれません。

さらにそのお隣の糸巻きを持っている男性は、製糸場に雇われた指導者のフランス人、ポール・ブリュナその人のような気もします。となると、左の二人は政府のお役人、右の洋装の男性は通訳でしょうか。

富岡製糸場のウェブサイトによると、「外国人指導者が去った明治9年以降は日本人だけで操業されました。」ということなので、明治10年にポール・ブリュナはもういないはずです。

しかし、ポール・ブリュナのヘアスタイルは独特で生え際に特徴があるし、お顔の骨格もヒゲの様子もやはりポール・ブリュナに見えるのですが...帰国した翌年、また様子を見にきてくださったのでしょうか。

あくまで仮説ですが、この写真が撮られたのは、明治9年、ポール・ブリュナがフランスに帰国する直前に、糸の仕上がりを確かめて、「よしこれで大丈夫、これからあなたたちだけでやっていけます」というようなことを話しあった時ではないかと思ったりするわけです。

ポール・ブリュナのセリフは、こんな感じだったかもしれません。
"Quel beau fil de soie ! Certainement, c'est un produit qui a été fabriqué au Japon. Notre projet s'est merveilleusement réalisé."


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# by toukenkomachi | 2016-12-25 18:11 | 日記 | Comments(0)
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千住本氷川神社の例大祭が近づいていることを知らせてくれている地口行灯です。

語呂合わせや駄洒落のような言葉遊びと、軽妙なタッチの絵で、ひとつひとつ眺めて歩くのがたのしい飾りです。写真は、「小犬太刀のぼり」で、刀装具の画題でもおなじみの「鯉の滝登り」をもじったもの!
可愛いいですね〜

「穴より団子」や、「鬼に片棒」、「かった兜の緒をしめる」、「杏より桃が安い」ほかにもいろいろありました。
ちなみに行灯の上部に描かれた波線はどれも共通して描かれていて、これは「瓶垂れ霞」と呼ぶそうです。

宵宮を待つ千住、板垣通りにて。

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# by toukenkomachi | 2016-09-08 06:56 | Comments(0)

ロダン美術館

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ここはオーギュスト=ロダンが晩年に過ごしたアトリエです。
ロダン自身の代表作を含め多数作品を所蔵しているだけでなく、ロダンの収集した他の芸術家の作品も見ることができます。
18世紀前期に建てられて以降、フランス衛兵隊の総司令官ビロン将軍やサクレ=クール修道会などが所有した歴史あるロココ建築のこの屋敷に、ロダンは魅了されたと伝えられています。
自然の光のなかで、ロダンの作品を間近に落ち着いて見ることのできる、贅沢な空間です。

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# by toukenkomachi | 2016-03-31 08:00 | | Comments(0)

パリを歩けば

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パリほど散歩が楽しいところをいまだ知りません。風景写真を日本ではほとんど撮らないのですが、パリに行くと風景が撮りたくて、撮るのがとても楽しくて、日本では使っていない感覚が使われているような感じがします。それは、日本の風景が好きではないというのではなく、日本にいるときには、もっと視界の全体ではなく細かいところを部分的に見ることに興味を惹かれることが多いからだと思います。

パリを歩けば、どのエリアでもかならず出会うのが美しい教会建築です。7区を歩いていると、偶然なのですが、こんな美しいバジリカが目の前に現れてきました。

サント・クロチルド聖堂です。
このときは、ちょうど始まったごミサに与らせていただくことができました。

聖堂の正面にあるサミュエル=ルソー公園をカジミール=ペリエ通り側から出て横断歩道を渡ったところにあるカフェcornerは、とても和めるお店でおすすめです。お店を出るときに常連さんたちまでもが"au revoir"と声をかけてくれます(笑)

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# by toukenkomachi | 2016-03-30 08:00 | | Comments(0)

ムフタール通り

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5区のムフタール通りは、パリで最初に住んだ場所で思い入れがあり、パリに行くとよく訪ねます。パリの胃袋との異名を持つように、パン屋、花屋、惣菜屋、果物屋、チーズ屋、チョコレート屋、肉屋、ワイン屋、ジェラート屋、お茶屋、カフェ、スーパー、レストラン、書店、雑貨店、映画館、パニーニのお店などあらゆるお店が並んでいます。マルシェ(市)が立ったり、音楽家の演奏や小劇団の寸劇などが通りで披露されていることもあり、日々飽きることのない通りです。クリスマスの時期には、天の川のように通りに沿って流れるブルーのイルミネーションが点灯されます。

カルチェラタンと呼ばれる、パリでも古い地域にあり、かつてヘミングウェイも修行時代にこのあたりに住んでいたのだとか。坂の下には教会があり、この写真の手前には、コントルスカルプ広場があります。

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# by toukenkomachi | 2016-03-29 08:00 | | Comments(0)

サレ館

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現在、ピカソ美術館として使われている17世紀の建物「オテル・サレ(塩の館)」。塩税徴収官のピエール・オーベールが建てた館で、彫刻の装飾が素晴らしく優雅です。

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# by toukenkomachi | 2016-03-28 08:00 | 日記 | Comments(0)

雨のパリ

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今回の滞在では、パリにしては珍しく雨の降る日が多かったです。しとしと、という感じの雨量の少ない降り方で、傘なしでやり過ごす人もけっこういました。こちらの女の子も、さそうかどうしようか迷い中のようです。

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# by toukenkomachi | 2016-03-27 08:00 | 日記 | Comments(0)

ボンマルシェ

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世界で初めて、百貨店というシステムを作り上げた老舗デパート、7区バック通りにあるボン マルシェです。中国からのお客さんが多いのか、2月は旧正月のお祝いを意識した飾り付けで、おめでたい雰囲気でした。

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# by toukenkomachi | 2016-03-26 08:00 | 日記 | Comments(0)

セヴィニェ通り

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正面に見えるのがサン・ポール・サン・ルイ教会です。

通りの名であるセヴィニェは、マリー・ド・ラビュタン=シャンタル、のちのセヴィニェ侯爵夫人(1626-1696)に由来しています。この通りにある貴族の館、現在のカルナヴァレ博物館で、彼女は1677年から晩年頃まで過ごしました。セヴィニェ夫人が娘や友人に宛てた書簡"Lettres de Mme de Sévigné"は、フランスの中学校の教科書などで現代でも広く読み継がれていて、日本人にとっての枕草子や徒然草のように親しまれているそうです。

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# by toukenkomachi | 2016-03-25 08:00 | | Comments(0)